昨日の午後のことです。お友達が住宅街をお散歩中に道で、行き倒れるように亡くなっている
猫さんを発見。かわいそうに、埋めてあげようと、抱き上げると少し、動いたのだそうです。
死んでない!!
お友達はすぐ、病院に連れて行ったのです。
骨と皮だけ、目は落ち窪み、脱肛して。ひげもずいぶん切れていました。
怪我なのか、誰かにされたのかは不明ですが、尻尾が根元から切断していました。
病院では皮下輸液やビタミン剤の投与、耳ダニをきれいにして、体もきれいに拭いて、
爪きりなんかもしたそうです。
放っておいたら昨日じゅうに、亡くなってしまったかもしれない。
ともかく連れ帰って、空き部屋にストーブとクッションを置いて寝かせている、と。
私もちび監督がよく眠ったところを見計らって、ちび監督のビタミン剤、
フェロビタを持って
様子を見に行ってきました。
見ただけで骨がゴツゴツと出て、触れるのが怖いくらいガリガリに痩せてしまったトラ猫。
よろよろっと、どこかにぶつかったら骨が折れたり、皮膚が破れてしまうのではないかと
不安になるくらい、骨が出てしまっています。
体の大きさはちび監督より少し大きいくらいなのに、抱き上げると2キロ無いくらいかな?
明らかに極限状態です。こわいほど軽く、悲しいほど人になれていました。
見ず知らずの私の膝にもすぐ乗ってきたくらいで、ずっとゴロゴロいって、甘える子。
座布団をもみもみしていたのでスタジオアルテの作業員が指をそっと出すと、
ちゅうちゅうするような、人なつっこくて甘えん坊な子。
パッと見おとなの猫さんかと思ったのだけど、まだ子供らしい。オスで去勢手術はまだ。
保護したお友達は、少し自力で歩けるようになったし、トイレも自力でしたんだよ。
トイレのしつけもちゃんとできてるんだね。と・・・
確実に捨てられた子です。
この寒い中、おなかを空かせて歩き回ったのでしょう。これほどまでにガリガリになるのには、
どのくらいの期間ごはんを食べていなかったのでしょうか。
こんなに人懐っこい子が、誰にもごはんを貰えなかったのでしょうか。
住宅街で、どれだけの人がこの子の前を通り過ぎたのでしょうか。
こんなに甘えてくる子を、一体どこのどいつが捨てたのでしょうか。
どんな理由があれ許しがたく、人間のすることではありません。
猫を捨てたら、人間に食べ物を貰えない限り、確実に死にむかっていくしかないのです。
捨てられた猫を見て、誰かがなんとかしてくれるだろう、と通り過ぎて行く人が
どれだけいたか不明ですが、時間が経てば経つほど、猫の生気を奪います。
猫を捨てたら、捨てた人が猫を殺すのと同じことです。
自分の見えないところでなら、死んでもいいのでしょうか。
どんな理由があっても、犬や猫を捨てることは許されません。
この子も、今日お友達が「死んでしまった猫、埋めてあげよう」と近寄らなければ
今頃はお星様になっていたことでしょう。
とりあえずトラさん、と命名されたその猫さんですが(相変わらず単純ね)、
ものすごい勢いで食べてます。病院でいただいてきたヒルズのa/d缶、1度に1/3食べちゃう。
元気が出てきています。
でもまだよろよろ、鳴こうとするのだけど、声が出ない。
良い人に出会えてよかったね。早く元気になるんだよ。
トラさんを捨てた人、見過ごしたであろう人たちに怒りがこみあげてきます。
あんまり外見が悲しいので、写真はパスです。
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