ニンゲンの具合が悪化してしまい、書くのが遅くなりました。
ブンコちゃんの応援、ありがとうございます^o^
きっと伝わっているようで・・・ブンコちゃんは順調に回復中です。
ブンコちゃんのこれまでの経緯ですが・・・
去年10月ごろから顔を見るようになり餌付けを続け
今年2月に捕獲して避妊手術した猫さんです。
まだ人慣れしていなくて(今もそう慣れてるってわけでもない)
当初飼い主さんはリリースするつもりでした。
ちび監督の避妊再手術の検討中でもあった去年12月の
食欲廃絶時に通院した「説明不足の病院」で、
ブンコちゃんの避妊手術の相談も同時にしていて
監督のエコーをしたとき腎臓が1個足りないのに「正常です」と
診断したことをはじめ、たくさんおかしなことがあった病院では
ありましたが、かなり繁盛している評判の良い病院でもあり、
手馴れているはずの避妊手術は大丈夫だろうと思ったし
(いやはや、甘かったー^^;)
その病院は車で10分ちょっとでいける近いところだし、
飼い主さんが「話しが通っているならそこにする」ってことで
「説明不足の病院」でブンコちゃんの避妊手術をしました。
手術は「溶ける糸」での縫合で、手術後1泊入院はするものの
退院後はすぐリリースして良いとの院長の説明がありました。
そして退院後、空き部屋がある飼い主さん宅だから
3日くらいはお部屋に入れておくと思ってたんですが・・・
サッサとリリースしちゃいました^^;
そしてブンコちゃん、2日ほど姿を見せませんでした。
どこへ行っていたのか・・・
探したけど全然見つからず。
そしてごはんをもらえるところは他になかったのでしょう、
帰ってきて・・・母上んチに居つきました。
ソファーの上で一日寝ているような子です。
母上ともケンカせず、うまくやっていて
人馴れはそう進んでないけど、お家にいるのが好きな子で
のんびり暮らしてて。良かった良かった、と思っていましたが。
6/23におなかに6cmくらいのしこりを作業員がハッケン。
こんなに大きなもの、前からあったのか・・・???
そんなに触れる子でもないからわからなかったけど、
急に大きくなったとしたら腫瘍しか思いつかず、
腫瘍科専門医のいる病院へ。
そこでは診察後、半日入院してレントゲンやエコーなどの画像検査、
血液検査、ウイルスチェック、細胞検査などをして・・・
大きなしこりは「ヘルニア」の可能性が高いが腫瘍の可能性も、と。
他にも乳腺周辺・乳腺全体に無数の腫瘍?があるという診断。
さらに腎臓に結晶がいっぱいあるとのこと。
乳腺にミルクがあるというようなことを繰り返し言われ、
「腫瘍かも」と。
獣医というよりは、車のディーラーみたいなセールストークに聞こえ
このとき既にこの病院はボッタクリだな〜、との感がいっぱいでしたが
「腫瘍かも」といわれるとやっぱり心配で、細胞検査の
結果を待つことに。
検査費用高かったし、監督の病院で診てもらうにしても
細胞検査の結果が出てからのほうがいいかな?と思ったし。
1週間後に細胞検査の結果を聞くために電話をすると
(電話、病院からはかかってこなかった^^;)
「良性」のもの(腫瘍とは言ってない)とは言ったものの、
乳腺全部を摘出すると言う。
細胞検査の所見(外注検査をすると言っていたので)を
faxで送信してくれと言ってもくれない。
しばし考えて・・・やっぱり変だし。
「良性」で「ミルク」ってことは・・・
ブンコちゃん、妊娠しているの???っていうソボクなギモン。
ミルクって妊娠してなくても出るのかな??
先の避妊手術、また卵巣を取っていないの???
という、単純なギモン。
「ヘルニア」は、避妊手術の傷がうまくくっついていない、
つまりミスなんじゃないの???という思い。
腫瘍病院で4万以上使ってしまった
(あずかり金があったから・・・じつは6万くらいだった><)
が、監督の先生に診ていただく。
診ていただいたら、診断は早かった。
10分ほどの診察で、6cmくらいの大きなものは「ヘルニア」で、
避妊手術のときにうまく縫えてなく、開いてしまった腹膜から
脂肪が出ているのでしょうと即座に診断。
エコーもレントゲンも必要ナカッタよ。
で、腫瘍病院で「良性」と言われたものは「乳汁が溜まっている」と。
妊娠の可能性、避妊手術で卵巣が取れていない可能性も
もちろん高いとのこと。
卵巣・子宮あるかどうかの確認もお願いし、もしあれば
取ってくださいとのお願いと手術の予約をし、3日後に手術となる。
診察費2100円。;あの6万は何だったんだ〜^^;
手術前の血液検査で、
ALP 249 (正常値38〜165)
BUN 32.4 (正常値 17.6〜32.8)
CRE 1.8 (正常値 084〜1.8)
と、腎・肝が若干気になるとのことでエコー・尿検査を
事前にしましたが異常なしとのことで、
(腫瘍病院で言われた腎臓に結晶イッパーイ説は却下された)
ヘルニアの整復+子宮・卵巣の確認手術となりました。
術後の先生の説明は、
○ヘルニアについて
脂肪が避妊手術の跡からはみ出て、それが腹膜の外側に癒着していた。
電気メスを使ってはがしながら取った。
とのこと、ホルマリン漬けにしたものをいただいてきましたが
80gのモンプチ缶にちょうど入るくらいの大きさで
かなり大きいものでした。こんなに大きなものがー!!
と、かなり衝撃。
○卵巣・子宮について
子宮があり、切除した。子宮の先に卵巣は無かったが、
子宮から卵巣に続くヒモのような部分の先に丸い部分があり
それが卵巣の組織かもしれないけれど切除の名残かもしれず、
検査に出さないとわからない。
ただ、その部分を含め完全に取ったので、検査代1万5000円を出して
調べる意味はあまり無いだろうとのこと。
(こちらには避妊手術を執刀した病院を訴える意図はないため。
ブンコちゃんがよくなればそれでいいと話してあった)
妊娠しているかどうか肉眼での判別はできないということ。
ホルマリン漬けにしたものをいただきました。
うーん、これが卵巣の名残かも知れない部分かー、と
納得。確かに卵巣の形のある部分はちゃんと取れていた。
○乳汁(ミルク)について
しっかりと子宮を取り、卵巣ももちろん無いので
これからどうなっていくかを観察する。
無くなっていけばそれで良いとのこと。
腫瘍病院では乳腺を全部外科的に取ると言われたけど、
腫瘍的変化がある可能性は少ないものだと思うということ。
腫瘍であることがはっきりすれば取らなきゃだけど、
今の段階ではその必要はないとのこと。
でした。
手術は無事に終りました。
抜糸は10日〜2週間後。
傷口大きめだし、ヘルニアをはがしたり卵巣確認したりで
中もいじったから数日痛いかもとの説明、5日分の薬をいただきました。
監督の避妊再手術のときはお薬2日分だった。
ブンコちゃん・・・頑張りました。
そして最後に・・・監督の先生が悪いのではないんだけど
「同じ獣医師として申し訳ない・・・
2度も手術させることになってしまってかわいそうに。
病院嫌いにならないで〜」
って言われました^^;
監督は子宮・卵巣まる残りだったし、ブンコちゃんは
一度切った腹膜が開いて、脂肪が出てきてしまった。
病院は全部作業員だけで行き、私は診察を録音したものを聞いただけ
なんだけど、(録音、後から冷静に聞きなおせるのでおすすめ!!!)
卵巣が残ってるかも???って思ってたときは
お外の子だと思って、適当な手術をしたのでは???と
怒り心頭だった。
ブンコちゃんの場合、野良さん割引があったわけではなく
普通料金を支払ったんだけども、野良さんだから手を抜くってこと
もしかしたらけっこうな確率でされているの??って思ったり。
だって、野良さん割引の病院なんかだと、
野良さんの手術が多くなるだろうから
それで儲けを大きくしようとすると「省力化」になるのかなあ???
なーんて思った。
監督の先生の確認で、ブンコちゃんの卵巣は
最初の手術で取れていたわけで、必ずしも
手抜きをしたってことではなかったようだけど、
おなかの中が開いてしまったことは確かで、もしもブンコちゃんが
イエネコになっていなかったら、気付いてあげることも
できなかっただろうと思う。
それに、既にサカリが来ていたことは話してあったのに
子宮は取っていなかったのは疑問に思う。
仮に妊娠していたとしたら、場合によっては
手術をしたのに産まれたー!!とか
中で赤ちゃんが亡くなって・・・とか
いろんなことが起こる可能性もあるのか???と思う。
実際今回、ヘルニアが見つかってから手術をするまでの間
そんないろんな可能性を考えていた。とりとめもないけれど。
開けてみるまではどうなっているか、わからなかった。
子宮が残っていることによって、もしくは子宮と卵巣を繋ぐ
ヒモのような部分の先に、卵巣の組織が残ってたってことも
可能性としてはやっぱり、ちょっとはあると思うので
そのことによって、お乳が溜まってしまっているってことも
考えられる。
今回ヘルニアの部分は脂肪だけだったけど、
もしそれが腸だったりしたら。
それが原因で死んでしまうことになると思う。
でも野良さんだったら、避妊手術のことがもとでそうなったなんて
誰も気付いてあげられない可能性が高い。
病気でも何でもなく・・・
優しい誰かが良かれと思って根気強くごはんをあげて捕獲して
お金を捻出し(ほとんどの場合自腹)、
それで受けさせる、野良さんの手術。
獣医のミスや儲け主義の手抜き手術のために、再発情やヘルニアが
起こっているかも知れないと思うと、怒りがこみあげる。
一度捕獲しても、また捕獲できるとは限らない野良子さんたち。
どうかどうか、お家の子以上に丁寧な手術をお願いしたい。
そして「溶ける糸」は。。。
どうなんでしょ。
早くリリースしてあげたいけど、入院費がかさむけど、
できれば術後は1週間〜10日の入院をさせて。
抜糸をしてからのリリースにしたいところ。
野良子さんだからこそ・・・
万全の手術にしてあげた方が良いかもしれない。
避妊去勢手術、猫さんの健康のためにも、ストレス軽減のためにも
人間とうまくつきあっていくためにも、絶対に必要なもの。
その考えは変わらないけれど・・・
獣医さんとの信頼関係がないと、どんなことになるやもわからないと
また今回、思い知ったのでした。
・・・っつーか、ウチ周辺の獣医さんが特別ひどいのかな???
イナカではあるけど、そーんなにものすごいイナカではないの。
人もいっぱい住んでるし一戸建て多いから犬猫も多いと思うし。
うーん^^;
スタジオアルテの猫監督 ちびこの部屋
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ラベル:避妊再手術