食物の中にある栄養分を栄養素といい、
食物を食べると栄養素だけが体に取り込まれます。
人も、猫も。植物もそうですけど。
タンパク質、炭水化物、脂肪、が3大栄養素。
食物の5大栄養素というとそれにビタミンとミネラルが加わりますね。
5大栄養素のうちミネラル以外はすべて有機化合物で、
炭素や酸素、水素、窒素等の元素からできています。
ミネラルはそれ以外の元素で、その多くは金属元素です。
それら食物から得た栄養素が形を変え姿を変え、変化をとげて
ニンゲンやら動物やら植物やらを造っているわけですが
5大栄養素の中でも、とくに蛋白質は、脂質、炭水化物とともに
動植物の細胞構成(酵素、ホルモン、遺伝子等)、
保護(皮膚、毛、爪、骨等)、エネルギー源としての
重要な役割を果たす化合物で、
元素組成は炭素50〜55%、水素6〜8%、窒素15〜18%、
酸素20〜23%、硫黄、リン0〜4%より成り立っています。
猫の場合はわからないのですが、ヒトの場合
新陳代謝を繰り返すことにより、2ヶ月で
細胞が入れ替わるのだそうです。
たんぱく質は身体を構成する細胞の主成分でもあります。
人間の体は、体重の50〜60%が水分ですが、それ以外の乾燥成分の
30〜40%がタンパク質で、もちろん個体差はあるのでしょうが、
体重にすると20%ほどを占めるそうです。
体重が50kgの人なら10kgがたんぱく質ということになります。
そのタンパク質は体内で常に入れ替わったり合成されたり修復されたり
タンパク質の動き、代謝そのものが生命活動であるとも言えそうです。
体内のたんぱく質は筋肉・爪・皮膚・臓器・毛髪・血液などの
体を構成する成分であったり
さまざまな酵素・インシュリン・脳下垂体ホルモン・
神経伝達物質・免疫抗体・遺伝子など、様々な部分を構成しています。
体内での酸とアルカリのバランスを維持する働きもしています。
動物の体はタンパク質でできているといっても過言ではないでしょう。
そして、たんぱく質は、アミノ酸が数十〜数千個もつながって
重合してできた高分子化合物です。
アミノ酸は500種類もあるそうですが、
たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類あって、
この組み合わせによって10万種類にもおよぶ
たんぱく質が構成されているとのことです。
そしてこのアミノ酸の組み方を決めているのが、
遺伝子であるDNAなのだということです。
20種類のアミノ酸の詳細については
味の素サイトへどうぞ。
栄養素であるたんぱく質はそれぞれのアミノ酸に分解されて
一旦ばらばらになってから、アミノ酸や他いろんなものとくっついて
体の中で働くたんぱく質に作り変えられます。
体の中にあるたんぱく質のなかには、アミノ酸のみからなる
単純たんぱく質以外に、りんを含むりんたんぱく質、
糖を含む糖たんぱく質(糖蛋白質)、色素たんぱく質、
りぽたんぱく質、核たんぱく質などがあり
それぞれの役割を担っています。
上でたんぱく質はアミノ酸に分解されると書きましたが、
食物の栄養素であるたんぱく質の分子はあまりにも大きいため
そのままでは消化吸収できません。
そこで胃腸で酵素による(これもたんぱく質^o^)加水分解がされ、
最小単位のアミノ酸にまで分解し、小腸粘膜から
吸収されるようになります。
サプリメントなどで摂取したアミノ酸は、
胃酸・酵素で分解されることなく直接小腸から吸収されて
体内に移行します。
小腸で吸収されたアミノ酸の一部は小腸の組織内で代謝されますが、
その他は血中へと送られ肝臓を経由して
体の各組織に運ばれていきます。
要するに、栄養素であるタンパク質はアミノ酸になって
はじめて栄養となれるわけで、タンパク質=アミノ酸と
言って良いということになります。
動物の身体はたんぱく質=アミノ酸から合成されているわけです。
(言いすぎ??)
また、たんぱく質は、エネルギー源としても利用されます。
たんぱく質1gあたりのエネルギーはおよそ4kcalです。
次回に続く・・・
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