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2005年12月01日

動物病院にて1

病院に着いてほっとする。
予め電話をしておいたので、すぐに診ていただけることになった。

「え〜っと、チビタ!入って〜!」って、ひどい・・・
「えっ?ちびこですけれど・・・」と言うと
「あ!チョビかあ!えっとえっと・・・」とカルテをめくっている。
アルテ(私とちび監督の職場)で関係した猫が意外と多くて、
カルテやファイルが少し多いのだ。

「チョビは保護した猫で、三毛なんですがこれはちびこで、・・・」
といいかけたところで「え〜っと、チビちゃんね、はい。」
とおっしゃる。不安だ・・・。

しかしすぐ診ていただけるのだから、チビタでもチョビでももう何でもいいや、と思い直す。

フリースをかけられたままの箱に入ったちび監督と、アルテの作業員二人で
すぐに診察室に入りました。

この先生は診察料は高いし、ぶっきらぼうだけれどじっくり診てくださる先生との評判。
一人だけで病院を開業されています。
しむけんみたいな感じの、まさにそんな話し方の先生です。
ちび監督の避妊手術したのもこの先生でした。

「え〜っとチョビだっけ、」先生一人の病院なので忙しく動きながらまだやっている。
アルテの作業員、少しムッとしながら「チョビは三毛でこいつはちびこです」
「まあ、これも三毛みたいなもんだぁね」
確かにそうだけど。

先生はちび監督の背中の皮膚をつまみ、引っ張って皮膚の戻りをみる。

続いて、口の中を確認。目を開いて、まぶたと眼球の間の隙間を診る。

「ほら、背中がなかなか戻んないじゃん。脱水症状だね。」「口ン中はきれいだね、」
「ホラ、目とまぶたの間に隙間があんでしょ、だいぶ脱水進んでるね」
などとどんどん診ていく。
少し圧倒されてぽかんとしながら頷いてこんな風にみるんだ、と自分の知識の無さに呆然。
改めてごめんね、ちびこ。謝っても謝りきれないかもしれないけれど・・・

「とにかく脱水症状だね、あと風邪っぽいみたい。」とのこと。
ちび監督が抵抗する気満々なので、洗濯袋に入れる。
セーターなんかを洗濯機で洗うときに入れる、アミアミの袋。

「これにいれっとさあ、注射も打てるし何で入れてこないの」
怒られた。

だけどちび監督をこんなのに入れたまま車に乗せたら、どんなに怖がるかと思って
電話では入れてきてと言われたけれど、やめたのだ。
「ちょっとだからガマンね、」ちび監督に話しかける。

アルテの作業員ふたりがかりでちび監督を押さえ、無用に怖がらせないように手で顔を隠し、
頭や背中をなでながらの処置が始まる。緊急と察した先生による皮下輸液。

私が監督の足を支え、先生がバリカンで毛を少し剃る。
私が足を支えたまま消毒、そして抗生剤の注射。

アシスタントを飼い主がするわけだけれど、ずっとそばについてやれるのだから、
少しでも怖くないように、そればかり考えていた。

輸液をしている間にちび監督の症状について、事細かに説明する。

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ラベル:急性腎不全
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