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2008年02月07日

それからそれから〜たんぱく質の代謝について

栄養素であるたんぱく質が、アミノ酸がくっついたものであること
たんぱく質の分子があまりにも大きいため、
そのままでは消化吸収できず、胃腸でアミノ酸にまで
分解されて小腸粘膜から吸収されるようになることは前に書きました。

体の各部分をつくるたんぱく質は、消化酵素により分解されて
アミノ酸となり、腸で吸収され、そして肝臓へ運ばれます。

肝臓でアミノ酸を構成する窒素の一部はアンモニアとなり、
大部分は素や尿酸の形にして腎臓から尿とともに排せつされ、
体内の窒素バランスは保たれます。

しかし、過剰に摂取したアミノ酸は体内に蓄積しないため
たんぱく質を取り過ぎると肝臓でのアミノ酸代謝が進みます。
必要量を上回る分のたんぱく質を体内で代謝することとなります。

たんぱく質=アミノ酸はエネルギーとしても利用可能ですが、
エネルギーに変換される過程で
老廃物としてアンモニアが産生されます。
生体にとって危険物であるアンモニアを、
たんぱく質を過剰に摂取した分だけ解毒する必要があり、
多くの尿素が出ることになります。

従って腎臓では仕事量を超えてしまい、
機能低下を招くことになります。
大量のアンモニアの処理は肝臓や腎臓への負担となるため、
腎不全の猫さんにはもちろん、腎不全でない猫さんにしても
最もエネルギーとして利用されやすい炭水化物の量を調整すると
肝臓や腎臓にやさしいごはんになるというのはこういうわけです。

脂肪はエネルギー以外にも、ビタミンの運搬や
細胞膜の構成成分などにも利用されます。
また体内で体脂肪として蓄積され、必要に応じて
再びエネルギーとなります。
炭水化物は食後すぐに利用されるため、
主要なエネルギー供給源となります。
猫さんの健康維持のためには、蛋白質、脂肪、炭水化物の
バランスも重要となります。
猫は一定量のアミノ酸を、常にエネルギー源として
利用しているそうで、猫が犬よりも
蛋白質を多く摂取する必要があるのはこのためだそうですが
それにしても、摂りすぎは内臓に負担となります。
年齢や個体差により、多すぎず少なすぎずのたんぱく質を
うまいこと摂取してもらいたいものです。

みなさんに蛋白質のこと、なんとなーく伝わったでしょうか。
たんぱく質以外の栄養素についても書きたいとは思っていますが
ジカンガナイ〜。
ので、またいつか
気になって仕事が手につかないときに書きたいと思います〜。

以上で、ここまでで気になって仕方なかった
たんぱく質についての世話人の理解とします。

さらに、たんぱく質であるアミノ酸の”味”について次回。
うう・・・この時間でまだ残した仕事がある毎日が続くとこたえます。

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ラベル:栄養
この記事へのコメント
ぴかさんの速度がはやすぎて、ついていけないーー(^-^;)
このようにわかりやすく解説して文章にまとめられるというのは、
よほど咀嚼してご理解なさっていなければできませんね!
予備知識が少しだけあったので、何とか読解できたような気がします(^-^;)
お肉の取り過ぎはリンの過剰摂取にもつながるというのは、
またこれとは別の問題になるんでしょうかね〜〜
何だか頭が混乱してきますわ…。
前回の記事の最後の「タンパク質だけじゃなくて総合的に考えることが大事」は、
まさにその通りなのですが、案外それが難しい(汗)
細かいことをしらなければ総合的にも考えられないし、その逆も然り。
まだまだ勉強が必要ですわーー(汗)
でも調べた事を全部ももちゃんに活かしているのかといえば、そうでもなかったりして(^-^;)
味に関しても興味深いですね(^^)続きを楽しみにしています!!
Posted by tarosara at 2008年02月08日 15:42
tarosaraさん、何かまとめるときはそればっかりやってしまうのです^^
(頭がほとんどそこに行ってしまって、他のことに手がつけられなくなる不器用なヒト^^)
文章、難しいです??
結局長くなって読みにくいんですよねえ。。。
ごめんなさい。

>お肉の取り過ぎはリンの過剰摂取にもつながる

はい、そう言われることがあるのは
たんぱく質とリンは別モノですが、たんぱく質が多く含まれるものには
リンも多く含まれることが多いという意味があると思います。
リン少な目のたんぱく源が選べれば腎臓長持ち計画には役立つことでしょう。
例えば食欲がないからお肉やお刺身をあげよう!というときに
リンやミネラルの少ないお肉や魚を選ぶことは可能ですね。
この場合・・・
「リンやミネラルの量」よりも、「とにかく食べてもらうこと」が
優先される場合もありますけど^^
私は食べることのほうを優先させてしまうタイプなので。。。

>案外それが難しい(汗)
細かいことをしらなければ総合的にも考えられないし、その逆も然り。
まだまだ勉強が必要ですわーー(汗)

はい・・・私もです^o^;
少し何かを見始めると、次のギモンが沸いてくるんですよねえ。
別の何かを見ると、持っていた知識の中に矛盾が出ることもあるし、
何かを「信じる」のではなくひとつずつ考えながら
位置づけというか定義づけというか評価というか
そういうものを自分なりに、それぞれのものについて
やっていく作業は常に必要なことだなあと思います。
(何言ってんだか^o^;)

味については、私が一番興味のあることなので
考えたり調査するのは楽しい作業でしたよ。
Posted by ぴか at 2008年02月08日 20:15
ぴかさん↓の農耕民族だから...の話は迷信とありましたが
欧米人より腸が長いのは穀物類を消化するためと言うのも
事実ではないのでしょか??確かに最初から農耕な訳はないって
思ってはいたんですけど、その後に農耕時代が長くて
体もそれに対応していったのかな?って思ってたんですよ。
うう〜んなんだかちょっと難しいわ〜。
でも人間でも健康診断で尿酸値を重視されるのはこの話の通りで
そう考えるとタンパク質についての知識を持つ事は大切ですね。
タンパク質だけでなく栄養素全般に繋がりがあるのだから
そういうお勉強も大切ですね〜。
うちは、ホメの先生に「生肉食はリンの調節とか大変だから
殆どの人は療養食に戻って来てますよ」って言われて
本猫達も肉嫌いなのでトライしてないせいか栄養素について
詳しく勉強する事も無かったな〜と反省しきりです!
Posted by kaezzz at 2008年02月08日 21:12
kaezzzさん、

>欧米人より腸が長いのは

これ、よく言われていますけど、事実なんでしょうか。
・・・ハテ?と私は思います。

例えば↓で、日本で肉食がタブー視されてきたのは奈良時代のころ、と書きましたが
その頃(奈良時代は710年から)から穀物食をしていたとして現在2008年、
1300年ほどの間に腸の長さにそう大きな差は出るのかな??
生物の進化って(腸の長さの進化)そんなに早いものでしょうか?
なら欧米人のベジタリアンも体に合わない食事で病気になる?
ということになります。
日本人は肉を豊富に食べはじめたからナガイキできるようになったと個人的には思います。

このような理由から、商業的な目的やナショナリズムのために
このような話が出るのかなあ〜、それとも日本人は胴長!ってことで
腸が長いから!なんて思いついて誰かが言っちゃって、
それが定着しちゃったのかな?とか妄想してしまいます。

>「生肉食はリンの調節とか大変だから
殆どの人は療養食に戻って来てますよ」って言われて

以前ここで食べてみたカンガルー肉は成分けっこう
いい感じでしたけど、においが(苦笑)
生肉は消化の良さや水分を含んでいることは、猫さんが
喜んで食べてくれれば魅力的なんですけどね。

健康でも、栄養素について知っていて損ではないですよね^-^
・・・とりあえずたんぱく質だけだけどね^o^;
Posted by ぴか at 2008年02月08日 22:46
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